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春のお酒♪~

天寿酒の醸造元では、生酒の出荷が最盛期を迎えております。

関東地方では桜の開花宣言がなされて、待ちに待ったお花見シーズンの到来ですcherryblossom

天寿酒造の地元秋田では、桜のつぼみはまだ固く開花には程遠い様相です。

この時期は、酒造りに心血を注いだ総仕上げの作業が真っ盛りです。今回は、しぼりたて生酒がビンに詰められるまでを追ってみました。

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タンク内を覗くとふんわりと優しい香りがします。タンクに繋がれたホースをたどって・・・

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ビン詰め工程の作業場に到達です。

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一升瓶に光を当て、ヒビや汚れがないかを最終チェックして、合格したビンは自動注ぎ口のついた機械で一升詰められ流れ出てきます。

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人の手で下ろされカートンに詰められ、フタをして運ばれます。

お酒の顔でもあるラベルを貼り、商品としての姿となります。

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お花見用に最適の春の生酒が誕生しました。

あいにくプライベートブランドですので、見つけた方はラッキー☆ですね。

Dscn4950 その他、お花見用として今年の蔵開放で完売するほどの人気者だった壱花蔵がこの時期に適したラベルに衣替えして登場です。

その名のごとく、花の蔵とも言っても過言でないほど華やかな香りが特徴です。味わいは、口の中で花開く感触の旨みがあるお酒です。

ピンクのビンで春らしく、柔らかい印象のお酒もあります。オーダーメイドラベルで結婚式の引き出物などとして喜ばれております。

ご結婚のお二人も幸せそうです。天寿を全うするまで、お二人仲良く人生を歩むことでしょうheart04 桜の開花に合わせたような結婚式になりますね。お幸せにheart01

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天寿酒造ではお祝いの席にもピッタリのお酒をご用意できますので、これから、ご結婚や喜寿を迎える方々にはお礼の品としてご参考にしていただければ幸いです。

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造りが大詰めを迎えております。

春の足音がすぐそこまで来たかと思うと突然、遠のいてしまったり、不安定な気温差のある今年の春です。

天寿酒造136回目の造りも大詰めを迎えており、大吟醸の仕込みから約30日間発酵させたもろみを絞る作業です。

Dscn4752もう絞りが始まっていようかと、駆けつけたところ、なにやらスイッチをバラしたり、繋いだりしてました。機械に強い杜氏は電気屋もやります。

と、言うのも、 もろみタンクからポンプで吸い上げる形になるのですが、天寿酒造では酒袋に入れる際このスイッチで入れたり留めたりするのですから、重要ポイントなのです。

『よしsign03』との杜氏の言葉で作業がはじまりました。

もろみタンクからホースで吸い上げられ、槽(ふね)に到達します。

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ホースを抱えている蔵人の足元に吸い上げる作業のスイッチがあります。これで酒袋に流し込み、適量になったら停めて、次の袋が来たらまた出します。

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Dscn4830淡々と作業が進んでいきあっという間に酒袋が並んでしまいました。そしてまもなく、滴り落ちた酒が斗ビンに溜まっていきます。

このとき、杜氏から許可を得て香りをかがせていただきました。

この華やかさが、鼻から肺に入っていくと同時に脳に刺激を与え、体全体が吟醸香で包まれて、目をとじると朝の清々しい空気の中でお花畑にたたずんでいるような錯覚を覚えるほどです。

原料が米だけなのに酵母だけで、こんなにいい香りを生み出すとは、とても不思議です。

米の花の香りは、もしかしたら、こんな香りがするのかもしれませんね。

利き酒もさせてもらいました。しっとりと舌になじむ心地良さとなめらかさに感動していると、ふっくらと牡丹の花のように広がる美しい香りがありました。

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槽(ふね)一杯に吊るされた酒袋は2~3時間吊るされ、滴り落ちたお酒は 

「鳥海の雫」となります。

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槽(ふね)での圧搾では、雫取りと材質の違う酒袋に詰められ写真のように一袋ずつ丁寧に詰められ、折りたたんで槽に並べしぼられます。大吟醸は、最後まで蔵人の手によって丁寧に扱われて、商品となるお酒です。

今年のお酒も、蔵人の心意気を感じ取ることができるお酒に仕上がっております。

是非とも、日々の潤いの中に秋田の地酒、天寿のお酒をご用命いただけましたら幸いです。

天寿 地酒販売はこちらです。蔵元直送の搾りたて生酒も豊富にございます。

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天寿酒造のおひな様

由利本荘市では 『由利本荘ひな街道』 を開催中です。

平成22年 3月 3日 ~ 3月 22日

由利本荘市矢島では、城下町とあって古くから旧家に伝わるおひな様が数多くあり、今年初公開のおひな様などをご覧いただけます。

天寿酒造でも、今年4回目のお披露目となりますおひな様を飾り、矢島を訪れた方々にご覧いただいております。

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玄関を入ると正面に現代雛が飾られております。

この内裏雛は、現社長の長女が初節句を迎える際に購入されたものです。

着ている衣装が現代の手業で美しく仕上げており、このおひな様も長く大井家に伝わるものになることでしょう。

おひな様の前に飾られている徳利は、1升徳利です。古くて貴重な焼き物ですので、焼き物好きの方にはご覧いただくと興味深い品になっております。

また、昔懐かしい七厘がありますが、会長のお母様が愛用していた物になります。

子どもの着物がかかっておりますが、昔から大井家にあった古い着物を会長の奥様がお孫さんのために仕立て直ししたものです。着物の柄をご覧になってどこかで見たと感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、蔵開放でお抹茶のお運びの時に着ていたこともあります。

そして、中へ入っていただきますと、築180年の本宅に明治初期のおひな様を飾っております。

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存在感のある屏風に囲まれて古今雛や、市松人形、押し絵人形なども飾られております。

ここで、ちょっと学芸員さんの説明を記入させていただきます。

天寿酒造について矢島町城内字八森下の天寿酒造は、2代目大井永吉が明治7年(1874年)に秋田県権令国司仙吉の清酒醸造の鑑礼を受け、酒銘「玉の井」を醸造したのにはじまります。

初代永吉は、江戸時代より生駒藩町役の御用達として酒造業を営んでいた矢島町館町の大井家【国の登録有形文化財大井家住宅】から文政5年(1822年)分家し、麹と濁酒を商っておりましたが、同家では清酒免許の明治7年9月10日を創業日としております。
現在の酒銘「天寿」は、5代目永吉が昭和の初め祖母の喜寿祝いに贈られた、中国の「泰山金剛経」の拓本の2文字を顧客の不老長寿を願って酒銘としたものです。

屏風=真牛(文化6年~明治15年)74歳没
僧、書家。新潟県高田市大工町、吉久九兵衛の三男。金沢市円通寺松山寺で仏門にはいる。福岡県麻生寺町の禅林寺をはじめ、津山長安寺、長岡長安寺の住職となり、明治3年矢島町金嶺山龍源寺17代住持となり、名僧として秋田にきこえた、中肉長身で色白、読経の声もよく、最も禅僧らしい禅僧として住民に愛された。それよりも書道、漢詩人として有名だった。明治6年隠居して寺田村に牛庵をいとなみ、もっぱら書を学びながら余生を過ごした。号は真牛のほか不牛、臥仏、半仏、鉄壁などを多く用いた。書風は王義之に近く、特に草書の大字を得意とした。犬飼木堂は、草書として良寛、芳才、真牛が日本草書の「三傑人」と評すべきだと強調した。でもまれに見る草書の大字といわれている。この他、矢島公民館にも数少ない残された作品がある。

このようなお雛さまを目にした見学の方は、『すばらしい~。良く保存しておいたもんだ』とか、市松人形を見て『懐かしい~、かわいい~』などと感想をもらしておりました。

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酒屋でありますので、ご来訪いただいたみなさんの記念になればと思い限定酒を販売しております

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左奥から、

純米吟醸:鳥海山⇒天寿酒米研究会が、丹精込めて育て上げた美山錦の特上米を100%使用し、杜氏と蔵人が、その米との対話と伝統の技とで醸し上げた逸品です。華やかな香りと穏やかな口あたり。2008年度ISC金賞、IWC、NSA銀賞受賞酒。

雛街道記念:にごり本醸造生酒天寿⇒天寿酒米研究会産美山錦を100%使用して醸した特別本醸造酒。その米を十分に活かした旨口の酒をしぼりたてにごり酒とし、よりフレッシュで味わい深いお酒となりました。

雛街道記念:純米吟醸「雪ごよみ」ささにごり生貯蔵酒⇒東京農業大学短期大学部醸造学科で、なでしこの花から採取された酵母を使用した清んで華やかな香りと、純米吟醸ささにごりならではの心やすらぐ味わいです。

板粕⇒味噌汁に溶いて粕汁にしたり、奥様たちのお茶菓子にもなるこの商品は、焼いて焦げ目をつけてもおいしくお召し上がりいただけます。

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おひな様をご覧いただき天寿酒造の歴史と、酒造りの思いを感じていただけましたら嬉しいことです。

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醪(もろみ) 活発に発酵中!

吟醸蔵のタンクには、3回に分けて仕込まれた醪(もろみ) が、仕込んだ日別に管理され発酵させております。

日本酒用語集で吟醸について調べると、『固有の香味および色沢が良好なもの。』と載っております。味と香りの他にも大事な要素でることが重要です。

限りなく透明で黄色やグリーンや黄金色といった綺麗な色があり、これらが吟醸の特徴となります。

Dscn4380蔵人は交代で泊り込み、24時間体制で管理いたします。

1時間置きに発酵の温度の管理をしたりと寝る間も惜しんでこの吟醸蔵や他のもろみタンクのある部屋に通いつめます。

また、奇数日には分析検査をして発酵具合を数字で確かめます。

Dscn4410_2 こちらは、6日目まだらなところがあり、ぶつぶつと荒い感じの表面です。麹の柔らかい香りがあります。

Dscn4390これは、10日ほどたった醪です。ところどころでプシュッsign01プシュッsign01と発酵している姿を捕らえることができました。麹の柔らかさと甘酸っぱさが渾然とした香りです。

Dscn4399こちらは、11日目です。上のと1日しか違わなのですが、泡が大きくなって、隣同士と結合し大きくなりパチンと破けていきます。もう1日くらいしたら、泡はもっと大きくなって帽子くらいのおおきさになります。パンと割れるのではなく、ふんわりと解けていくように割れるのが特徴です。まるでパイナップルのフレッシュジュースのような香りです。

Dscn4425 泡はゆっくりと割れて発酵が徐々に弱くなります。すると表面は、水分のない硬い塊のようになります。この硬い表面の下には澄んだお酒が潜んでいるのですよ。この頃になるとほとんど完成された状態になるので、パイナップルの甘酸っぱさにりんごの甘みが加わったような香りです。

こんな香りが漂ってくると、早く飲んでみたいという衝動に駆られます。

次回は、絞る工程を紹介できそうですscissors

 

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