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第八回 落語と天寿を楽しむ会 ご報告(落語の部)

平成23年 5月 28日 

八回目となる落語と天寿を楽しむ会が開催されました。

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お客様106名をお迎えして、予定時刻の午後4時より開演となりました。

押しも押されぬ落語界の本格派として、評価の高い三遊亭鳳楽師匠をお迎えしているという興奮気味の雰囲気があり、始まる前から熱気が漂っておりました。

初めに、席亭であります天寿社長の大井建史よりご挨拶をさせていただきました。

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ようこそ、お越しいただきましてありがとうございます。

この会は、日本の食と文化を守る会の会長であります村田様より三遊亭鳳楽師匠をご紹介いただき開催できております。本日は、開催後初めて村田様がお越しいただけない事となり大変残念でございます。

3月11日の震災後、すぐに村田様よりご連絡いただき、この会をどうするかとのお問い合わせをいただきましたが、私は迷わずやらせていただきたいとお伝えいたしました。

自粛、自粛で日本全体が元気がなくなる中、それではいけない。被災しない我々が元気になり、エネルギーを充填し元気を送り続けなければいけないのではないかと感じております。

本日お越しいただきました皆様もエネルギーを充填していただき、落語の後の楽しむ会では従業員手作りの山菜料理を味わい、弊社の酒とともに楽しんでいただきたいと思います。

本日は、ありがとうございます。最後までごゆっくり楽しんでいただけますよう精一杯務めさせていただきます。

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社長の挨拶の後、大きな拍手が沸き起こり、鳳楽師匠が若草色のお着物と深緑の羽織で高座へ・・・

写真撮影禁止ですので、師匠がおりませんが雰囲気を味わっていただけましたら幸いです。

鳳楽師匠の第一声が、広島で開催された全国新酒鑑評会 において、天寿が金賞を受賞いたしましたことにお祝いのお言葉がありました。ありがとうございます。

さて、噺は自然と落語の方へ、その昔、東北の海岸沿いの寒村では、トイレのことを勘定をするといったそうです。食べて終わった物を清算するという意味あいからだそうです。

その勘定をするには、四角い板に縄がくくりつけてあり、その板の上に用をたし終わったら海へ流してやる。次に用をたす人はその縄を引っ張りまたその上に用を足し波にさらわしてやるという、本当の話です。

その勘定板の落語が一番初めの噺です。

始めて江戸に行った二人の男性が、宿に泊まり翌朝勘定をしたいので勘定板を欲しいと伝えると、江戸では勘定とは宿泊代との意味から勘定板なるものがそろばんになって客に渡されそろばんを裏返して用をたそうとしたところ、そろばん珠が車となってするする~~と股の下から逃げて行った・・・江戸では、勘定板に車がついているもんだ!

大爆笑でひとつめの噺が終わりました。

いつもは、クスクスとした笑いの噺が多かったのですが、お客様ほとんどが大爆笑という大うけの噺で会場の雰囲気が一気に和らぎました。

それに、大爆笑すると心もスッキリし、晴れ晴れとした気分になりました。

次には天災という噺です。

喧嘩っ早い八五郎が、ご隠居の元に呼び出され心学の紅羅坊奈丸という先生を紹介されそこへ行き、短気は損気と説教するが、一向に聞きとめず、ならば、天災であれば諦めもつくであろうと、悟し納得して帰ったところ、長屋で先妻と別れ話がつかないうちに新し女を連れ込み大喧嘩になっているところに出くわす。そこで、今教わってきたばかりの噺をうる覚えのまま説教するが、ちんぷんかんぷんで通じない要は、人がやったから腹が立つ天災だったら腹も立たないだろうと教えたところ、今天災でなく前妻でもめてんだ!

と、落ちがつき笑いの渦で終わりとなりました。

例年は、人情噺で泣き笑いが混ざり「人生とは」を考えさせられるのですが、今回はしんみりしたところの無い、人としての生きる道しるべなるものを八五郎におもしろおかしく教える語り口が、今を生きる人々へのメッセージとも感じとれました。

休憩を入れ、鳳師匠が御召し替えをなさり、あずき色のお着物に黒の羽織で登場すると会場からは、大きな拍手が沸き起こり、笑顔の鳳楽師匠が高座へ

さて最後の噺は抜け雀

小田原の宿で薄汚れた旅人が、何もせず毎日3升呑み7日が過ぎた。そこで、酒代がないと酒を買うことができないと宿代を請求すると、一銭もないというではないか、だが自分は狩野派の絵師なので、衝立に雀の絵を描くので江戸に行き帰りに払うからこの絵は売ってはならぬ。と言い残し去った。翌朝、衝立に日差しが差し込むと絵の中の雀が飛び立ち餌をついばんでお腹いっぱいになると戻って、絵に収まる。それが、評判となってその宿は、繁盛する。その話は、小田原の殿様にも聞こえ、絵を千両で買い取ると言われたが、戻るまで売るなとの約束があるので、売れないと断った。のちに年配の武士が宿に来て、その絵を見て篭がないと雀はいずれ疲れて死ぬ。よって鳥かごを書いてやろうと言うので描いてもらった。翌朝、同じように雀は飛び立ち餌をついばんでは、戻ってきて鳥かごに収まった。そうこうしてる間に、雀を書いた旅人が戻ってきて、鳥かごが書き足された絵を見て、これは自分の父が描いたものだ。あ~~なんて私は親不孝者。親をカゴカキにしてしまった。と嘆いた。

篭描き(カゴカキ)を⇒駕籠担ぎにしたシャレでした~~。

最後はみなさん、ん~~と、うなずき。さすが!

この抜け雀は、1時間ものの噺でしたが、噺に引き込まれ鳳楽師匠の演じる旅人や宿主、宿主の妻、年配の武士が、あたかもそこに居るかのように、演じる人物によって鳳楽師匠の人相が変わるという、奥の深い落語を楽しむことができました。

生で拝見する鳳楽師匠の芸は、TVやDVDなどで感じることのできない心を揺さぶる感動があります。芸を突き詰めた鳳楽師匠ならではの技です。

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