ワイングラスで日本酒を飲むという新しいスタイルを提案し、発見したのは「香り」と「見る楽しさ」でした。
ワイングラスで飲むことで、口に注がれる前に鼻を包みこみますので香りを一層感じやすくなりました。また、おちょこでは感じづらかった見た目の美しさも淡いグリーンから黄金色、はたまた輝く透明さなど見ても楽しめる日本酒に気付かせてくれました。
その美しい日本酒を「世代」を越え若年世代にも親しんでもらおうと啓蒙活動を行い、「業態」の間でも壁をなくし和食以外でも相性のいい料理があることの発見を広め、「国」の境界を超えて日本酒を世界へ広げることを目指すというコンセプトのもと開催されている、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2017は、7年目となりました。
審査員のお一人大久保様の感想を一部掲載させて頂きます。
『ワイングラスはカメラのフォーカス機能のように、それぞれのお酒の個性を際立たせます。
お猪口で飲む時は鼻とお酒の距離が近いので、ダイレクトに香りを感じることが出来ますが、繊細な芳香はすぐに揮発してしまいがちです。ワイングラスの場合、香りをグラスの中でためこみ、落ち着かせて、隠れていた繊細で複雑な香りも感じることが出来ます。同時に欠点があった場合はそれが増幅されてしまいますので注意が必要です。
その他、いくつかの日本酒はワイングラスでは一度に口に含む流量が多すぎると感じるものや、アルコールの揮発感、グラスに残る麹や乳酸の香りが気になるものもあり、酒蔵の方がどの酒器をゴールとして酒質を設計しているのか等、ワイングラスで飲む際の細かいポイントを再考するよい機会になりました。
入賞した日本酒はどれもワイングラスでで飲むことで個性を引き出し、バランスを崩すことなくより魅力的になる日本酒です。』
242蔵元から過去最高の673点のエントリーがあり、このような審査を通過したのは、最高金賞34点、金賞160点でした。
天寿酒造では、大変ありがたいことに下記4点が最高金賞と金賞を受賞という誉に授かりました。
メイン部門とは、1.8L 2600円 または720ml 1300円(税別)以下で中容量の商品があるもの
【メイン部門】初槽純吟生酒 最高金賞

【メイン部門】純米酒天寿 金賞

大吟醸部門とは純米大吟醸を含む部門で、中容量商品をラインナップしているもの
【大吟醸部門】純米大吟醸鳥海山 最高金賞

【大吟醸部門】大吟醸鳥海 金賞

あえて商品説明はいたしません。
受賞酒の香りと見た目の美しさを手にとって、お試しいただけましたら大変うれしく存じます。
今後ますます精進いたしますことを誓います。
ありがとうございました。
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